LCSLogistics Carbon Standard
Standard · 用語集

難しい言葉を、 一行で。

物流炭素の測定・報告でよく出てくる標準用語を、やさしい定義で整理しました。標準と公開資料に基づいています。

標準 · フレームワーク

ISO 14083
輸送・物流チェーンの温室効果ガス排出量を算定・報告する方法を定めた国際標準です。2023年に発行されました。
GLEC Framework
Smart Freight Centreが作った物流排出算定フレームワークで、ISO 14083の土台になりました。
SFC (Smart Freight Centre)
物流の脱炭素を扱う国際非営利団体です。ISO 14083・GLEC Frameworkとの整合性を検証します。

排出境界

WTW (Well-to-Wheel)
燃料をつくる段階から車両で燃やす段階まで、全過程の排出を合わせた境界です。WTTとTTWの合計です。
WTT (Well-to-Tank)
燃料を生産・精製・輸送して車両に入れるまでに発生する排出です。
TTW (Tank-to-Wheel)
車両が燃料を燃やして走るときに直接出る排出です。
Scope 1 · 2 · 3
GHG Protocolの排出分類です。Scope 1は直接、Scope 2は購入電力、Scope 3はバリューチェーンで、委託(外部委託)輸送はここに入ります。

算定

ton-km(トンキロ)
貨物重量(トン)に輸送距離(km)を掛けた単位です。複数の貨物の排出を分ける基準になります。
按分 (Allocation)
1台の車両に複数の荷主の貨物が積まれるとき、排出を貨物ごとに分けることです。
原単位 (Intensity)
活動1単位あたりの排出量です。例えばgCO₂e/ton-kmで表します。
空車 (Empty running)
貨物なしで空のまま走る区間です。排出算定に含めます。
実測データ (Primary data)
デフォルト係数で推定した値ではなく、実際の輸送活動から直接測定したデータです。

報告 · 規制

Shipment-level
全社総量ではなく、貨物・輸送状単位で排出量を区切って算定・報告することです。
CBAM
EUの炭素国境調整メカニズムです。一部の輸入品に炭素コストを課します。
CSRD
EUの企業サステナビリティ報告指令です。対象企業のサステナビリティ情報開示を扱い、そこにバリューチェーン排出が含まれることがあります。
ISSB
国際的なサステナビリティ基準を作る委員会です。気候開示の基準を扱います。

資産化 · データ

EACs
低炭素輸送で減らした排出を表す環境属性証書です。物理的な流れと切り離して取引し、発行・取引サービスは協議・検討段階です。
Book & Claim
物理的な輸送の流れと切り離し、削減属性を帳簿上で顧客に帰属させる方式です。二重計上を防ぎます。
DTG
運行記録計です。LTS Carbon DTGは車両のOBD-IIポートに直結して走行・燃料データを実測し、それを排出量として算定します。
LTS — Logistics Tech Standard製品一覧 →
物流炭素用語集 — ISO 14083 · GLEC · Scope 3をやさしく | LCS