本文へスキップ
LCSLogistics Carbon Standard
導入相談
ブログ2026年8月12日3分

「いくらか」に答えがない理由

輸送インセッティング証書には公開された価格指数がありません。市場が未成熟だからではなく、取引の仕方とモノの性質が指数を生まないからです。


排出証書の話を持ち出すと、二番目に出てくる問いはいつも同じです。いくらか。

正直に答えるとこうなります。輸送インセッティング証書には公開された価格指数がありません。

なぜないのか

株式や原油には相場があります。誰もが同じ画面を見て同じ数字を口にします。ここにはその画面がなく、理由は二つあります。

取引の仕方。 いま動いている量の大半は、買い手と供給者が直接協議して多年契約に束ねます。契約書に書かれた値に公開義務はなく、実際に公開されません。

モノが均質でない。 同じ1トンでも、どの燃料から出たのか、どの国の制度の下で生産されたのか、誰が検証したのか、有効期間はどれだけかによって値が変わります。均質でないモノからは指数が生まれません。

では何を問うべきか

「いまの相場はいくらか」は答えられない形をしています。答えられる形に変えるとこうなります。

値は何から出るのか。そして実際にいくら動いたのか。

この二つは公開された資料で確認できます。値が決まる仕組みは標準化機関の調査に整理されており、実際の規模は公開された大型契約に数字として出ています。


本稿は LCS EAC 特集 第2巻『値はどう決まるのか』の一節を敷衍したものです。レポート全文は SABA のプレスリリース、DP World 公式ページ、SBTi 証拠統合報告書 Part 2 を一次出典とし、公表された数値と、その数値を割って得た値を区別して表記しています。

この記事が扱った資料

値はどう決まるのか

公開された指数がない市場で実際に動いた金額、そして値が決まる仕組み

PDF · 5ページ · 0.5 MB

目次と詳細な構成を見る

続けて読む

測定の仕組みを自社の貨物に合わせて組むなら、一緒に進めるほうが早く進みます。

ISO 14083 に沿って何から測るべきか、30分で整理してお伝えします。

相談する